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shigaasa展~麻と暮らす2017~の展示の紹介

滋賀県(近江)の琵琶湖の東、湖東地域は、湖面からの湿潤な空気(霧)と、鈴鹿山脈から湧き出る清らかで豊富な水量の「愛知川」の自然条件に恵まれ、古くから麻の織物の産地として知られています。

1944年創業の滋賀麻工業株式会社は、創業から麻素材にこだわった、日本でも数少ない麻専門の織物メーカーです。伝統の技術と素材の特性を活かし、用途に応じて糸や織りかたを工夫して、様々な風合いの麻の生地を作り続けています。

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<近江ちぢみ>
古くから「近江上布」と呼ばれる麻素材の織物は、近江ちぢみと呼ばれる独自の「しぼ」加工が特徴です。布を織る際に、よこ糸に強く撚りをかけて(糸をねじって)織りこんで、織りあがった布を凸凹の板の上で揉みこみながら布に皺をつけていきます。生地に凸凹の皺があると、皮膚との接触面が少なくなり、汗の吸湿発散が良くなるために、蒸れずに早く乾き、暑い夏にはピッタリな涼感素材となります。

 

▼近江ちぢみのピローケース・薄掛け布団/よろけ織のクッションカバー・敷きパッド

いきなり新作のご紹介!近江ちぢみを贅沢に使っている薄掛け布団の中材は、「洗える麻わた」が入っています。通常、麻は綿とは違い、繊維がまっすぐなので、わた状に加工するのは難しいのですが、ふんわりとした「麻わた」になりました。
嬉しいのは、洗濯が可能なところ。洗濯ができる麻わたの素材は、滋賀麻工業の特許技術なのです。ラミー100%で速乾性もあり、麻本来の抗菌作用もあるため、清潔に使えますね。お布団のカラーは2色。写真の淡いブルー「帰帆」と男性におすすめの黒「夜雨」で展開中。

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ハチの巣のような、独特な模様のクッションカバーと敷きパッドは「よろけ織」と呼ばれる方法で織られたちょっと珍しい生地。たて糸の密度を変えて織ることで、色が濃く見える部分と、薄く見える部分ができます。
たて糸は綿、横糸が麻のため、触り心地は近江ちぢみに比べるとややソフト。程よく厚みもあります。敷きパッドの中も麻わた入っているので快適です。

 

▼よろけ織・近江ちぢみのハンカチのカラーも豊富に用意しています。

棒にかかっているのは左からよろけ織の敷きパッド(黒)、近江ちぢみの敷きパッド2色(浅黄/茜)と、下段に近江ちぢみのピローケース各色。

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▼クッションカバーもこんなに沢山

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これだけクッションが並ぶと圧巻ですね。色とりどりで鮮やかで美しいです。それぞれのクッションカバーの色合いには、全部名前がついています。
例えば、上段のグラデーションタイプは、茶道で使用される季節の銘からインスピレーションを受け、色の名前がつけられています。
左から「宝船」、「桜川」、「枝栗」、「若草」、「紫水」 こちらの素材は麻100%です。

 

▼チェアマット
麻の糸で刺しゅうを施した可愛いマット。麻わた入りで、お尻に敷くと蒸れずに快適なので、車の座席にもお勧めです。カラーは7色から選べます。

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▼二重織の麻素材100%ブランケット。たて糸はリネン、よこ糸はラミーを使用し、ふわっと軽く織り上げています。リネンの柔らかさと、ラミーのシャリ感が融合して絶妙な肌触りです。大判なので、さっと羽織って冷房対策にも◎車での移動やアウトドアに1枚あると何かと助かるブランケットです。

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▼ベビーギフトセット
天然素材&縫製にとことんこだわって作りました。肌に触れる部分は、柔らかな綿素材。結ぶリボンも綿で出来ています。中には洗える麻わたが入っているので、蒸れにくく、汗っかきの赤ちゃんには本当におススメです。

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▼毎年売れ筋ナンバー1 二重織のリネンガーゼケット
「あれ?麻ってこんなに柔らかかったかな?」と驚くほど柔らかな、麻(リネン100%)のガーゼケット。1枚買って、後から家族用に買い足す方も続出です。肌掛けにどうぞ。

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この他にも、麻(リネン100%)フラットシーツや掛けカバーもご用意しているので、ぜひスタッフにお声がけくださいませ!

【会 期 】 2017年6月22日(木)〜2017年7月4日(火)

10:30 – 19:00/最終日は17:00迄 水曜定休 入場無料

滋賀麻工業株式会社URL http://www.shigaasa.jp/index.html

written by Fujimoto