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blue2@Tokushima とくしま×デザイナー 展の様子をご紹介

水の都である徳島は、古くから藍の産地として藍染めの染料(阿波藍)の生産地として有名ですが、木製家具の産地としても知られています。

近年では、青色LED発祥の地として最先端の光産業が集まり、企業や研究機関による技術開発が進められ、徳島がLEDの世界一の生産拠点となっています。

徳島の地域資源である「藍、LED、木工、金属」の魅力を世界へ発信するのが「blue2@Tokushima プロジェクト」です。

この徳島県のプロジェクトにより、優れた技術を持つ県内の企業5社がデザイナーと手を組み、新たなプロダクト製作しました。2019年1月には、世界的に有名な見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」に2回目の出展を果たし発表しました。

今回、メゾン・エ・オブジェ・パリ2019に出展した製品の数々をmonova galleryでご案内しています。

 

(有)伊川彫刻店 × デザイナー 大村 卓 [oodesign]
雲をモチーフにした木彫りのダンベル 「ClouD」 を展示。


伊川彫刻店は、1932年創業。古来より神社仏閣の装飾に用いられてきた木彫技術を活かし、機械を使わずすべて手彫りで制作しています。三代目 彫昌氏が手掛けた木のダンベルは、大(2kg)/中(1kg)/小(0.5kg) のサイズ展開に、木の種類が5種類とバリエーション豊か。木の硬さや木目の入り具合など、木の性質を熟知しているからこそ彫り分けることができます。

 

富永ジョイナー(有) × デザイナー麻田 新/青山 美波 [Oyadica]
釘を使わず木を指し合わせる阿波指物の技術を活かしたミラー「misto mirror series」 を展示。

指物とは釘などを使わず、木と木を差し合わせて作られた家具や建具といった日本の伝統工芸。1895年に創業した富永ジョイナーはこれらの様々な技術を持つ技術集団です。ジョイナー(joiner)は、和訳で指物師、建具屋の意味で、joinersは指物師たちの意味です。

 

 

本林家具(株) × デザイナー三宅 喜之/物袋 卓也 [株式会社Y]
波線型が特徴的な木製のトレーシステム「tide(チルダ)」を展示。

1969年に創業した本林家具株式会社は、オーダーメイドの収納家具を得意とし製品づくりを行っています。波型が特徴のトレーシステム「チルダ」は、どの段にもトレーが収納可能で、トレー自体もスタッキングできる仕様になっています。

 

 

睦技研(株)× デザイナー馬渕 晃 [AKIRA MABUCHI DESIGN]
自動車、電機、建築関連の部品のメッキ加工を得意とし、オリジナルの玉虫色のメッキを施した 「Tube,Mirror」 を展示。

1949年創業の睦技研は、大手自動車、電機、建築関連などの部品のメッキ加工を得意とし、6mまでの大型部材の塗装も可能です。玉虫色に光る特殊なメッキ加工は睦技研ならではの特殊技術です。

 

サン電子工業(株)× デザイナー麻田 新/青山 美波 [Oyadica]
発光と反射のふたつの光で構成されたミラー「punti」を展示。

LED照明の設計から生産までのトータル生産するサン電子工業。”punti(プンティ)”は光と反射のふたつの光で構成された、ミラーボール型の照明器具です。高輝度で安定した光により、明かりの線が美しく映え、三角のミラーの面が、光をひろってキラキラと反射します。

企業の技術と、デザイナーのユニークなアイデアによって、素晴らしいプロダクトが生まれました。ぜひご覧くださいませ。

 

≪開催概要≫
開催中〜2019年4月23日(火)まで
10:30 – 19:00/最終日は15:00迄 水曜定休 入場無料
会 場 : monova gallery
場 所 : 東京都新宿区西新宿3-7-1 リビングデザインセンターOZONE  4階