
にっぽんのくびまき展のご紹介!
年末から年明けにかけて開催中の『にっぽんのくびまき展』日本各地の織物や染色の産地がつくっているネックウェアを集めております。シックなものからカジュアルなものまで、産地ごとに素材や表情も様々。とても楽しい展示となりました。さっそくご案内いたします。
天池合繊(株)(石川県)
水面のような光沢と透明感のある生地、「天女の羽衣」
毛髪の約1/5~1/6程の極細ポリエステル糸で織り上げた世界最軽量級の繊維素材です。グッドデザインベスト100、ドイツICONIC AWARDS 2016、OMO TENASHI Selection 2016等など、国内外でも数多くの賞を受賞しています。
▼ウールの刺繍入りタイプ、右手奥は花柄プリント
▼シルク2重織のストール…生地の表裏にシルク素材とポリエステル素材のそれぞれの光沢や手触りを感じることができます。生地感があるので、コートにも合わせやすいです。
保温性にも優れ、たたむとコンパクトなので持ち運びに便利です。他にもラインナップも豊富にご用意しております!
丸中(株)(群馬県)
繊維産業が盛んな群馬県の桐生は、染色、刺繍、織り、縫製、編みなどの糸へんの工場が集まっていています。和装や洋装の商社である株式会社丸中は、それらの工場を繋げる“産地のハブ”の役割を担っています。
丸中が企画したカシミア100%のショール&ストールをご案内しています。軽くてあたたかく、チクチクしないやさしい肌触りがカシミヤのいいところですよね。
▼凹凸のある楊柳(ヨウリュウ)のカシミアショールは、雲のようにふわっふわ!!ずっと首に巻いていたくなるような軽さと心地よさです。
▼桐生の刺繍の技術を活かしたカシミヤストール。明るい色なのでダークトーンに偏りがちな秋冬スタイルをぱっと明るくしてくれます。
奥順(株)(茨城県)
奥順は明治40年創業。結城紬の産地問屋として産地の発展と伝統の継承に尽力してきました。近年ではショール、服地など、新しい商品・生地開発を積極的に行い、今の暮らしにとけこむ製品づくりにも挑戦しています。
結城紬は「真綿」と呼ばれる絹素材で織られた絹織物です。繭を水中で引き伸ばし、わた状にして、つむいで糸を作り、丁寧に織り上げます。軽くて丈夫で、ふんわりあたたかい真綿の生地づくりは、熟練の職人の手仕事によって支えられています。
展示では素材を贅沢に使った厚手のストールから、一年中使える薄手のショールまでご用意。カラーバリエーションも豊富です。使うほどに柔らかく、トロッとした風合いになっていきますよ。とっておきの1枚をぜひ探しに来てください。
(株)アスカム(静岡県)
間伐材を原料に生産する「セラミック炭」を中心に、絹、綿などの自然素材を活かし森と人にやさしいシリーズを展開しているアスカム。monovaでも人気の製品の「絹と炭のウォーマー」首用タイプはロングサイズにリニューアル!!あたたかさは太鼓判!
ゆったり空気を含む二重編構造で保温性はバッチリ。内側は絹素材を使用し、脱臭・調湿・遠赤外線効果のあるセラミック炭をたっぷり塗布しています。
締めつけ感もなく、湿気もこもりにくいので、通勤や通学、自転車の方にもお勧めです!
川端商店(京都)
染色にかかる時間も、使う染料の量も従来の草木染より少ない、なのに発色が鮮やか!という、夢のような草木染、新万葉染めの技術を用いて製品を作っている、京都のメーカーです。
普段、monovaでは色とりどりの単色のストールをお見せしていますが、このくびまき展では、いつもと違う、柄入りのストールをお見せしています。柄は、ペーズリー、多色使いの小花模様から豹柄など様々!
「アトピーだから素材には気を使わないと…」という方でも安心の、オーガニックの木綿と、草木染の染料でできたストールです(^^)
Kuuge(京都)
今回のくびまき展で唯一、個人で制作されている染織家・森原千裕さんによる手織りの布のブランド「kuuge」(くうげ)
ウール、シルク、カシミヤ、麻などの素材をタテ・ヨコで組み合わせ、表情豊かな布づくりを行っています。
自ら羊毛を紡いだオリジナルの糸と、均一な紡績糸。 植物染料の優しい色と、化学染料のきりっとした色。それぞれの素材の良いところを活かした使い分けと対比が、バランスのとれた表情を生み出しています。
すべて1点ものの布には森原さんのこだわりが織りこまれています。日々の暮らしが少し楽しくなる様な、心躍る布たちですよ。
南国屋(大阪府)
monovaで南国屋と言えば、傘屋さんのイメージですが、実は毛皮も扱っています。
奈良は古くから毛皮産業が盛んな土地で、なんと飛鳥時代から続いているというから驚きです。(今回、私は初めて知りました…!!) 現代、世に出ている毛皮製品は圧倒的に外国産が多くなっています。国産では珍しいブルーフォックスのファーをご紹介しています。
なめしの工程だけでも一ヶ月程かかる大変な作業ですが、職人が丁寧に仕上げているため、さわり心地は格別です。
今回の展示にあたり、毛皮の加工と傘作りには意外な接点があることを、教えていただきました。傘の生地を裁断するときに使うナイフと、毛皮の裁断に使うナイフは、「手包丁」といって、同じものとのことです。
(株)絹や(徳島県)
monovaで絹やといえば、革を藍染したレザーアイテムで人気ですが今回は絹の藍染ストールを紹介しています。
大正元年創業の老舗の呉服店である「絹や」からは、新しい和の提案として、徳島の伝統技術を活かした天然藍100%で染めた製品の開発・販売も行っています。
伝統的な灰汁発酵建ての藍染は難しく、職人の高度な技術が必要とされます。合成の藍とは違う、優しく美しい色が特徴です。展示では、生絹、シルクオーガンジーの藍染のストールを紹介します。精練前の絹糸を使った織物は、シャリ感があり、薄く軽やか。
三重織、格子模様、プリント柄、金糸や銀糸などを織り込んだものなど華やかに首元を彩るアイテムもご紹介しています。
(株)カラーズヴィル(愛媛県)
瀬戸内では綿の織物が盛んな地域で、今治・備前・播州・泉州などはと言えば独自の発展を遂げてきました。今治(愛媛県)はタオルが有名ですね。カラーズヴィルのくびまきは、綿に加え吸水速乾性のあるハイスペックアクリルという新素材も使って織られています。極細の糸で織られたガーゼ生地は、ふんわりと気持ちの良い肌あたりです。UVカット機能もあり、洗濯できるので、寒さ対策以外に日よけとしても使えます。1年中使える便利なアイテムです!
日本伝統の、市松柄や角通し柄の「江戸小紋シリーズ」や定番のチェック柄など、色や柄も様々。パッケージのデザインもとってもおしゃれです!!
大判ストールから襟巻まで、サイズが豊富なのも嬉しいところ。2重織のガーゼ生地なので裏と表の色合いが反転しています。種類や巻き方によっては、見え方が変わり、楽しめる1枚です。
くびまき展は、来年1月16日(火)まで開催しております。ぜひご覧くださいませ!!
-開催概要-
会 期 : 2017年12月14日(木)〜2018年1月16日(火)
10:30 – 19:00/最終日は17:00迄 水曜定休 入場無料
※12月27日(水) ~ 1月3日(水) は冬期休館となります。
会 場 : monova gallery
場 所 :東京都新宿区西新宿3-7-1 リビングデザインセンターOZONE 4階
written by Fujimoto