読みもの

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【鋳物のデザイン展】のご紹介!

9/3(木)~開催中の富山県高岡市・高田製作所による「鋳物のデザイン展」をご紹介します。

 

『鋳物』と言う文字。「これ、何て読むんですか??」と聞かれることも、しばしば。
一般の方にとっては、なかなか聞きなれない言葉かもしれませんね。
『いもの』と読みます。

 

〇金属加工には、下記のような成型方法があります〇
・鍛造(たんぞう)…叩いて圧力を加えて成形する。

・鋳造(ちゅうぞう)…金属を溶かし、型に流し込み成形する。

・プレス…凹状金型と凸状金型の間に薄い金属板を挟み、圧力を加えて成形する。

・粉末治金…金属粉末を成型して焼結し、成形する。 陶磁器の製法に近い。

 

今回展示しているのは、2番目の『鋳造』の技術です。
周りを見て見ると、普段私たちの生活しているあちらこちらに鋳物の技術が使われています。
例えば、硬貨やジュエリー、ドアノブやつがい、風鈴、ストーブ、ガス器具、すき焼きなべ、コンロ、
電車の手擦りや マンホール蓋、街路灯から、自動車や鉄道、船舶や建築土台まで

大量生産される工業製品に見ることが出来ます。

 

9/19(土)・20(日)に開催した『錫(すず)鋳物で作るバングル製作体験』で、

「鋳造」について簡単に説明を↓↓

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融点230度の錫を、260度まで温度を上げ、安定した状態にします。

 

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空気が入らない様にしながら、型に錫を注ぎ入れて行きます。

 

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小さなおたまですくう錫は意外にも重く、(水の8倍の比重があるそうです!)

 

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流し入れた型から外すときには、歓声が聞かれました!

 

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流し込みの口をとり、磨きをかけて光沢を!お好みで刻印も入れました。完成です!

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展示では、仕上げによって変わる表情のサンプルがずらり。
壁面左(画像上)がアルミ、右(画像下)が真鍮です。ヘアラインや鏡面といった仕上から
指紋が付きにくいブラッシュポリッシュ、砂型の肌を活かしたキャストスキン仕上まで
様々な表現が可能です。

 

 

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こちらはアルミタイルで敷き詰められた床面。(※本展示会会場での画像ではありませんのでご注意ください!)

最近は、建築内装材にも力を注いでいます。

江戸時代から続く一大仏具製造の産地も、今日では、お洒落なデザインアイテムを沢山生み出しています。

高田製作所WEBサイトはこちら

 

「鋳物のデザイン展」は今月末・9月29日(火)まで。

素材をお探しの方、ぜひご来場ください!

 

written by kawata