
鳥取 大山(だいせん) 移住ノススメ 展のご紹介
「移住」がテーマの初めての展示会。いきなり移住って聞いてもピンとこない方も多いと思いますが、「日々を大切にしながら大切な人と暮らしていく」ということを考えるきっかけになって欲しいと思います。
まずは、大山について知ってもらいたい!
今回紹介している鳥取県西伯郡大山町は、中国地方の最高峰である霊峰大山を中心に海と山の両方の恵みをたっぷり受けた自然豊かな町です。しかし、日本で一番人口が少ないと言われている鳥取県。大山町も、過疎化・人口減少の問題に直面しています。
その中で、実際に大山町に移住した若者を中心に、地元の有志が集い、地域活性に向けて精力的に活動を行っているグループ「築き会」があります。
「築き会」は、移住定住の促進、古民家の保存と再生、婚活イベント、アートイベントなど様々な取り組みを行っています。monovaでも、築き会の協力のもと、出張展示会「モノ巡り展」を大山町で過去に2回開催しました。
今回の展示では、実際に大山に移住した3人の事例や、移住後の仕事・取組を紹介しています。
<中村隆行さん 現在の職業:素潜り漁師/移住アドバイザー>
※写真は、1/20に行われた移住相談会の時
新宿でバーテンダーをしていた埼玉県出身の中村さん。2001年(27歳)通勤電車内で偶然、「漁師募集」の鳥取県の広告を見たのをきっかけに、そこで初めて鳥取に行きました。現在は、地元の天然のわかめや、牡蠣、アワビ、サザエなどの素潜り漁をメインに近海の漁にも出ています。
移住して約10年後の2010年には、「株式会社漁師中村」を設立し、現在は全国に、大山の美味しい海の恵みを届けています。
また、中村さんは「築き会」の代表として、移住者を受け入れる相談窓口を担っています。移住者が不安なく新しい暮らしに溶け込めるよう、移住後もサポートをしながら、人と人をつなげる活動を続けています。
中村さんが海で採って自ら加工した、天然のわかめ。熱を加えず、手作業で丁寧に天日干しされているため、風味・栄養も逃げません。3月から5月初旬の期間の新芽だけを採集しているから、プリッと柔らかく、絶品のわかめです。
水でもどして、お味噌汁や、うどん、鍋などにどうぞ。このわかめは、めちゃ美味しい!
<小林直哉さん 現在の職業:農業・加工、製造>
大山出身の小林さんは、岡山で会社員として勤務していました。2010年に家族で大山にUターンし、現在は「大山スマイルファーム」で農薬・化学肥料などを使わないオーガニック野菜やハーブを栽培。ハーブティーや野菜のジャムなど体にやさしい加工品も作っています。
このジャム、原料にかなりこだわって、余計なものは入っておらず、素材の美味しさがダイレクトに伝わってきます。パンに塗ってもヨーグルトにも、ほんとに合う!ドレッシングなどにもアレンジできますよ。
小林さんは、大山町の逢坂地区のまちづくり団体「やらいや逢坂」の会長を務め、築き会と協力しながら、移住のサポートや地域の活性活動を行っています。
<藤原京子さん 現在の職業:アクセサリー作家・グラフィックデザイン…etc>
大阪府出身の藤原さん。大山町との出会いは、友達のところへ、カニ鍋を食べに行ったのがきっかけ。
美味しい食べ物や、出会った人々に魅力を感じて、3か月後に移住したときいて、スタッフもびっくり!
地域おこし協力隊を経て、フリーランスのデザイナーとして活躍する一方、水引のアクセサリーブランド「gocco」を立ち上げ、大山のみならず、山陰全体を周り、ワークショップを行っています。
大山の風景や、農作物、人々から連想してつくられた、可愛い色合いのアクセサリー。
1/20(土)には、monovaでは、漁師の中村さん、作家の藤原さんを招き、移住相談会を開催しました。
移住のエピソードや、現地などの暮らしについてお話していただきました。
展示は1/30(火)までとなっております。
おいしい、中村さんのわかめや、小林さんのなた豆茶の試食・試飲もできますので、お茶を飲みながら、展示をご覧いただけると嬉しいです!
-開催概要-
会 期 : 2018年1月18日(木)〜2018年1月30日(火)
10:30 – 19:00/最終日は17:00迄 水曜定休 入場無料
会 場 : monova gallery
場 所 :東京都新宿区西新宿3-7-1 リビングデザインセンターOZONE 4階
written by Fujimoto